Wake On LAN の設定
今後、保守の都合で何かあった場合に自宅作業することが決まりました。 客先にある作業用の SSH サーバーは接続元の IP を見ているため自宅(DHCP 割り当てアドレス)から 直接接続することはできません。
そこで自宅から社内のDELLの開発PC「OPTIPLEX 3010」に リモートデスクトップで接続してそこから保守することにしました。
自宅のPCから作業する場合に、社内の開発PCは常に立ち上がっている必要があります。 ずっと開発PCを起動しておけば問題ありませんが、電気代もかかるしPCに負担もかかるので、できれば必要の際に開発PCの電源を付けたいです。
解決策としては Wake On LAN という技術を使って、ネットワーク経由で電源を付ける方法でした。
- 用意するもの
- 自宅のPC
- 社内のCentOS 6.4(常時起動)
- 社内の開発PC
社内のCentOS 6.4に ethtool をインストール及び、設定します。これは常時起動している社内のCentOS 6.4から、社内の開発PCの電源を付けるために必要です。
[usar1@kabosu ~]$ sudo yum -y install ethtool ================================================================= Package Arch Version Repository Size ================================================================= Updating: ethtool x86_64 2:3.5-5.el6 base 101 k Transaction Summary ================================================================= Upgrade 1 Package(s) Complete! [usar1@kabosu ~]$ sudo su - root [root@kabosu ~]$ vim /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ETHTOOL_OPTS="wol g" # この1行を最終行に追記する [root@kabosu ~]$ restart
社内の開発PCを電源が入っていない状態でも、信号を受け取ったら立ち上がるように設定します。
- スタート -> コンピューター -> プロパティ -> デバイスマネージャー -> ネットワークアダプター -> Realtek PCIe GBE Family Controller
- 詳細設定 -> Wake on Magic Packet を有効に -> OK
- 電源の管理 -> Magic Packet でのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする にチェックする
- BIOS
- Power Management -> Wake on LAN -> LAN Only
この状態で自宅のPCから電源を付けるテストします。 社内のCentOS 6.4 に SSH で接続したのち、社内の開発PCのMACアドレスを引数に、下記のコマンドを実行します。
[root@kabosu ~]$ ether-wake -i eth0 00:00:00:00:00:00
ダメです、コマンドを実行しても社内の開発PCの電源は入りません。 社内の開発PCは電源が切れた状態だと LAN アダプタが光ってなく、完全に停止している状態です。 これが原因ではないかと、調べたら BIOS の Deep Sleep Control の設定を Disabled に変更したらうまく動きました。
社内の動作テストの際、上司がバカハブとLANケーブル2本を貸してくれました。うまく動かない場合はミニマムで試すようにと Linux サーバーを介さずに動作テストして原因を究明できました。自分用にバカハブとLANケーブルを買おうと思いました。